マンションなどで動物を飼うときに、たとえ「ペット可」の賃貸物件へ入居できた場合でも、思いがけないトラブルに巻き込まれるリスクが潜んでいます。
また、賃貸物件を退去する際に、借主には入居時と同じようにお部屋の原状回復をおこなう義務があることをご存じでしょうか?
そこで今回の記事では、賃貸物件でペットを飼う前に飼い主が知っておきたい注意点について解説します。
賃貸物件でペットを飼う前に知っておきたい注意点とは
マンションなどで動物を飼う際に、飼い主が気を付けるべき注意点を以下で確認していきましょう。
注意点1 : 騒音
犬の遠吠えや猫特有の発情期に発する鳴き声などは、動物の飼育に寛容な「ペット可」物件であってもトラブルになるリスクが高いので注意しましょう。
また、室内で飼われている動物はどうしても運動不足になりやすく、ストレスを発散させるために、部屋のなかをバタバタと動き回った結果、他の入居者にとって騒音となる可能性があります。
鳴き声や足音による騒音トラブルを回避するには、できるだけ動物を屋外で散歩させてストレスを発散させてあげましょう。
また、留守がちにしてしまうと、犬や猫は寂しさから過剰に鳴いたり、バタバタと足音を立てて動き回る習性があります。
動物をしつけることも大切ですが、飼い主自身がペットとの付き合い方を見直して、犬や猫の気持ちになってしっかりコミュニケーションを取ることも必要です。
注意点2 : 脱走
飼っている動物が脱走してしまい、ニュースで取り上げられるほどの大きな騒ぎとなるなど、さまざまなトラブルが発生しています。
また、脱走した猫が他のお宅のベランダで糞をしてしまい、苦情へとつながるケースも見られます。
一方で動物が脱走する場合は、窓の戸締まりが甘かったり、ベランダへ出したときに逃げてしまうなど、飼い主側に落ち度が多いものです。
浴室などに付いている小窓まで施錠をして、できるだけベランダへ動物を出さないように心がけましょう。
また、動物は大きな物音や慣れない場所に敏感ですから、ペットのストレスにならない環境をつくってあげてください。
賃貸物件でペットを飼う前に知っておくべき原状回復とは
動物が付けたフローリングやクロスの傷、床や壁へ染み付いてしまった糞尿のにおいなどは、退去時に飼い主が部屋の原状回復を済ませる義務があると、国土交通省のガイドラインに規定されています。
ハウスクリーニングの費用や消臭費が飼い主の負担になってしまうので、予想外の出費に慌てる方も多いものです。
原状回復費が高額にならないように、お部屋に入居する前に床にマットを敷いたり、保護シートで壁をカバーするなどの対策を考えましょう。